成田空港周辺の「防音工事の助成エリア」の拡張と助成内容について

成田空港周辺の「防音工事の助成エリア」の拡張について

成田空港 防音工事

成田空港の防音工事で、助成金がでるエリアが広がったと聞いたんだけど、
どのエリアが対象になるのか
どんな助成が受けられるのか
を知りたい。

こんなお悩みを解決する記事です。


この記事の内容▼

・ 助成対象地域について
・ どのような助成が受けられるのか

成田空港の、
・滑走路の増設や延伸
・夜間飛行制限の緩和

に伴って、
騒防法(騒音対策関係法令)の告示(令和2年4月1日施行)
がなされました。

このことによって、

・民家防音工事補助制度における区域指定


つまり、
対象エリアの変更
が変更されています。

結果、
対象区域が拡張
されることとなり、
防音工事に関して、助成されるエリア
も広くなりました。

ですので、対象となるエリアの住宅では、
既に、防音工事の手続きをされている方
も増えています。

また、下記の要件によって、防音工事の内容や、申請書類の種類が異なってきます。
・所在地(対象エリアは、騒音のレベル等によって、工事内容がかわってきます)
・助成の種類が要件によって、いくつかの種類があります(後継者住宅の防音工事など)

ですので、まず、ご自宅の防音工事を行うにあたって、
そもそも助成の対象になるのか
とあわせて
どのような助成が受けられるのか
をチェックする必要があります。

助成対象地域について

成田空港周辺の
「防音工事の助成エリア」
は、大きく分けて、下記の2つのエリアになります。

・「騒防法第一種区域」 
・第一種区域の外側に沿って設定された「隣接区域」


対象エリアは、今回の
騒防法(騒音対策関係法令)の告示(令和2年4月1日施行)
により、拡張しています。

■「騒防法第一種区域」 

成田空港 防音工事
引用; 「成田空港の更なる機能強化」に伴う住宅防音工事助成の実施について https://www.naa.jp/jp/20200324-bouonkouji.pdf


「隣接区域」

共生財団 成田
引用;防音工事助成対象区域図 http://www.nrt.or.jp/bouon/pdf/taisyouku.pdf

どのような助成が受けられるのか

防音工事の助成は、 
・空港会社
・自治体
・共生財団

のそれぞれの組織が対応しています。

また、対象となるエリアによって、
対応する組織工事の内容助成の内容(要件)が異なっています。

主な助成の内容は、下記となっています。

騒防法第一種区域

防音工事

■対応する組織
 ・ 空港会社 
 ・ 自治体

■工事内容
 ・ 天井と壁の防音工事(減音材使用)[騒音基準により対象から外れる場合があります]
 ・ 開口部(玄関、窓、掃き出し)部分の防音対策
 ・ 空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助

寝室への内窓設置工事(共生財団)

■対応する組織
 ・ 共生財団

■工事内容
 ・ 居住人数分の寝室に対する内窓設置工事
 ・ 対象となる寝室の壁と天井に対する補完工事

■要件 
寝室における内窓設置等の追加防音工事の補助です。 
これまでに対象の壁・天井へ防音工事が実施されていない場合に限ります。
また、「内窓設置工事」の対象地域については、騒防法第一種区域の中の、更に限定された地域になります。

拡充工事

■対応する組織
 ・ 共生財団

■工事内容
 ・ 壁・天井部分への減音材施工

■要件 
第一種区域のうち、「62デシベル以上66デシベル未満」のエリアに所在する住宅を、C工法と呼ばれる「防音サッシの取り付け、空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助」の工事を行う住宅が対象となります。

(参考)後継者住宅防音工事

■対応する組織
 ・ 共生財団

■工事内容
 ・ 天井と壁の防音工事(減音材使用)[騒音基準により対象から外れる場合があります]
 ・ 防音サッシの取り付け
 ・ 空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助

■要件 
後継者(所有者の直系卑属のうち3親等内の血族)のために騒防法第一種区域内に新築する住宅に対する助成です。
工事費のうち、自己負担分もあります。

(参考) 住宅改築併行防音工事

■対応する組織
 ・ 空港会社 
 ・ 自治体

■工事内容
 ・ 天井と壁の防音工事(減音材使用)[騒音基準により対象から外れる場合があります]
 ・ 防音サッシの取り付け
 ・ 空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助

■要件 
防音工事の補助を受けた家屋を改築(取り壊して建て直し)する場合の助成です。
当初の防音工事を実施後10年以上経過している等の要件を満たした場合に、対象となります。

(参考) 空気調和機器更新工事

■対応する組織
 ・ 空港会社 
 ・ 自治体
・共生財団

■工事内容
 ・ 空気調和機器更新工事の補助

■要件 
当初の防音工事を実施後10年以上経過している等の要件を満たした場合に、対象となります。
更新工事費用の5%は自己負担となります。

隣接エリア

隣接区域住宅防音工事

■対応する組織
・共生財団

■工事内容
 ・ 空気調和機器更新工事の補助

■要件 
防音工事の補助があります。
内容的には、 
 空気調和機器設置工事費の5%(本体工事費・設計監理費は自己負担なし)
 但し、アパート、貸家等の場合は全体工事費・設計監理費の50%
となっています。

(参考) 空気調和機器更新工事

■対応する組織
・共生財団

■工事内容
 ・ 空気調和機器更新工事の補助

■要件 
内容的には、 
 更新工事費用の5%
 但し、アパート、貸家等の場合は更新工事費用の50%

となっています。  

以上、成田空港周辺の「防音工事の助成エリア」の拡張についての概略についての説明でした。

成田空港 防音工事

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